腰が痛いんです。
…と、ヘルパーさんをしているクライアントさんが毎回おっしゃってたんですが、先日は、足が痛いんです。も、加わりました。
お話を聞くと、
・すごく痛がる利用者さんがいる
・すごく痛がる上に体を固くする
・私は痛くしていないのに
・昨日はトランスの間に痛い痛い痛い!と騒いで動けなくなった
・そのまま持ち上げて支えていたので腰が痛くなった
…すみません、それは、腰が痛くなって当然です。
すごく痛がる利用者さんが痛がる理由は実際見てないので分かりませんが(痛いか痛くないかは利用者さんの感じることなので、ヘルパーさんの主観とは関係がないです)、痛がる人は防御のためにたいてい身体を固くします。その、固くした身体を持ち上げる、というのは(キネステの体験会でマスを一個にして持ち上げるというのをやったことのある方はご存知でしょう)、持ち上げる側の体に一方的な負担を強いることになります(一方的な、という意味は、持ち上げられる側がその動きに協力したり参加したりほとんどしていない、という意味です)。
なぜ、あなたは、自分で自分の身体を痛めつけているのですかー!?
痛めつけておいて治すより、痛めつけないようにする方が、身体のためにも精神衛生上もよっぽどいいです。
痛めつけてから優しくされたいとか、痛めつけておいて頑張った感を得たいとかいう場合もあるかもしれませんが、身体は替えがききません。そういう気分を味わいたいために、身体を痛めつけるのはやめてあげてください。
何が自分を痛めつけることで、何がそうでないことなのか。
何が相手を痛めつけることで、何がそうでないことなのか。
具体的に知りたい方は、キネステティク・クラシックのコースにきてください。クライアントさんや利用者さんや周りの人に、ちょっとずつは話しているのですが、ちょっとずつの話だといつまで経ってもなかなか自分を痛めつけないとはどういうことなのかが満杯になりません。
ちなみに、何が相手を痛めつけるかは、サポーターレベルでじっくり行います。相手をどうしたらいいか知りたい方は、先に自分のこと、自分を痛めつけないとはどういうことなのかを、パーソナルレベルでしっかり身に付けてください。
他人のことを考える前に、まず自分から。
身体はいつまでも大人しく痛めつけられてくれてはいませんよ!!!