車椅子介助滑る問題、続き(滑る・2)

かなり時間があきましたが、前回の滑る話の続きです。

前回、車椅子介助時に手袋(日焼け用等)をすると滑る問題と、その対策として滑り止めのぽちぽちがついた手袋を使ったり、手のひらや指など部分的に露出する形の手袋を使うことを提案しました。

ここで、どうして滑るとダメなのかを改めて考えてみます。

1 被介助者の安全面への影響 滑ると危ない。介助するためにハンドルを持って介助してるのに、滑って持てなくなったら介助にねらないという事です。特に、坂とかの介助が必須の場面では滑る危険性が増します。

2 心理面への影響 主に、上記の安全面への影響が原因で、滑ると多くの場合「怖い」という感情が湧きます。これは介助者被介助者双方に起こり得るでしょう。

3 介助者の身体面への影響 これは、見過ごされがちなのではと思います。滑るのを止めようとする為に介助者の身体に力が入ります。緊張状態を強いられて動くことにより、動きにくく、疲労が高まります。ほんと?と思う方、ぎゅっと身体に力を入れたままその場でスロージョギングでもしてみてください。疲れるはず。

ということで「滑る」ということを意図せず行って身体を必要以上に緊張させることは、健康上よろしいことではないのではないかと思います(スケート等意図的に行うのはまた別の話です)。

以上、車椅子介助時の手袋から考えた、滑ることについての話でした。

 

 


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