男性や力のある人が介助する場合に気をつけた方がいいこと

突然ですが、私は握力が40キロくらいあります。
マッサージとかしてるから鍛えられたんだろうと思われるかもしれませんが、中学生の時からこんなでした。スポーツテストで唯一優秀なのが握力(と、バランスを崩さず立ち続けること)だったくらいです。
こんな、見た目もいかにも力がありそうな人が、介助で気をつけた方がいいことがあります。
それは、「力任せにしない」ことです。
なまじ力があるので、持ち上げたり、掴んだり、引っ張ったり、他の人より簡単にできてしまいますが、それは相手の方に痛い思いをさせたり、緊張させたり、怖がらせたりする可能性があります。
私と似たようなタイプの、ヘルパーをしている受講生さんが、「痛いようなことしてないのに、利用者さんからあんたは痛いことするからイヤ!って言われるんです」と言っていました。
それは、たぶん痛いことをしています。柔らかいところを支えるつもりで掴んだり、介助するつもりで持ち上げる時に力を入れたりしているので、痛いことをしているつもりがこちらになくても、相手の方は痛いです。

男性の介助者さんに介助されているご家族のマッサージに入ることが時々ありますが、介助されている様子を見ると胸が痛いことがたまーにあります。
なんで胸が痛いかというと、お母さんを、奥さんを、痛い目に合わせるつもりはないと思いますが、痛そうだったり、緊張して身体を固めたりしていることがあるのです。でもお母さんも奥さんも、介助してくれるだけで有り難いと思っているので、痛いとかこうしてくれとか言えない…というのは私の勝手な想像ですが、あながち間違いでもないと思われます。
せっかく大事な人を介助するのですから、痛い目に合わせたり、緊張させたりしない介助をしませんか?少し気をつければ、誰でもできます。

介助をする手に、相手に伝わる具体的な気遣いを。 
ちなみに私は、いままでに握力とか力とかについては、仲間先輩先生方に「怖いからマッサージやめろ」「迷惑だからそんなパワーで相手を掴むな」「その握力で施術するのは暴力だ」くらいのことを言われてきましたので、気をつけることを忘れないように肝に命じております。
忘れたら思い出すの繰り返し。
力はあればいいというものではないんだなあというお話でした。


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