キネステによる介助で、何ができるのか

キネステステキネステティククラシックキネステと言い続けているここ数年ですが、じゃあキネステで何ができるのよということをあんまり書いてませんでしたと、ふと思いつきました。

キネステは、介助を楽にします。
でも、介助術は、他にもあるよね?
なにが違うんですか。

以下、キネステやってる人全体の

公式見解ではなくて、私の私見でお答えします。

1 キネステは、介助を受けなくてはいけない状態の人を、確実に楽にすることができます。

介助する側だったら、誰か弱ってる人が近くにいて、自分はなにもできないと思ったことはないですか?
私はあります。っていうか、仕事を辞めて鍼灸学校行った動機の半分はそれだと言ってもいいくらいです。
そういうときに、マッサージとか、声掛けとか、できることっていろいろあるかもしれませんが、究極はキネステです。
一番直接的に、確実に、今つらい人を楽にできるのは、キネステです。
しかも、どんな状態の人でも、です。
身体中痛くてさわってほしくないくらいの人でも、です。
さらにぶっちゃけると、死の瞬間ぎりぎりまで、です。
これは、身をもって体験したので、断言します。
誰かに寄り添うために今まで身につけたもののうちから一つだけ選べと言われたら、私は一瞬も迷わずキネステを取ります。

2 キネステは、介助する人を楽にします。

介助する人が、介助で疲れるのは当たり前みたいに思われてますけど、疲れないで済むなら疲れない方がいいに決まってます。
キネステ、特に、キネステティク・クラシックでは、自分が楽に介助できるにはどうしたらいいかを、一番最初にやります。
最初にやって、コースの間ずっとやり続けます。
自分がやりたいと思ったら、コースの後もずっとやり続けることができます。
しかも、介助してないときにも、肉体を持って地球上に生きている間ずっと、自分を楽にし続けることができます。
誰かに頼らないでも自分を楽にする方法を、学ぶことができるのです(※これは、自分を楽にするために誰かに頼るのを否定するものではありません。むしろ、いつ頼っていつ頼らずにいていいかを見分けることができるようになる)

3 介助される人を、精神的に楽にします
尊厳を持った介助。言葉で言うと格好いいですが、じゃあ具体的にどうしたら尊厳を持った介助になるか、考えたことがありますか?
頭で考えてることは、相手に伝わる形にしないと、伝わりません。
キネステは、相手に伝わる形で、相手を大切にしていますよということを伝えることができます。
例えばですが、腋の下を抱えて連行されるみたいに介助されたら、あなたは、大切にされてると思えますか?
転んだら危ない、支えなきゃと思って抱えてるとしても、連行されたら辛いです。

…というあたりが、ぱっと思いつくベスト3でしょうか。
こんな感じにピンと来たら、ぜひ見物にいらしてください。

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