冬のシニア転倒防止キャンペーン、その1が「転びにくい環境にしておこう」、その2が「転びにくい身体にしておこう・・・の前に」、その3が「転びにくい身体にしておこう・前編」でした。今回が四回目、後編・・・じゃなくて中編です。
前々回、前回で、脚の部分の機能的な「おっとっと、転びそう」について書きました。
あしには、脚と足があります。
解剖学的に漢字を使い分けると、脚はあし全体、足は足首より先の、靴を履く部分です。
前回、脚のことを書きましたが、足のことは書いていなかった・・・!
ということで、前後編の予定に中編が加わりました。実は。
みなさーん。足は、板じゃないんですよー。
当たり前ですね!
でも、足は目から遠いし、靴を履いてて見えないし、靴を履いたら感覚も裸足よりは鈍くなるし、忘れられがちな部分です(キネステ的にいうと視覚とキネステティク感覚で認識しにくいので意識されなくなりがちな部分です)。
ということで、何回も書いてる気もしますが、まずは、靴と靴下を脱いで、足を触ってみましょう。
落ち着いて座れる場所に、座ります。
右か左か、片方だけをまず触ってください。自分の手が足まで届かない方は、誰かに頼んでやってもらってくださいね。
右と左、どちらをやるか決めましたか?
決まったら、始めましょう。
指を一本ずつ触ります。
前回書いた脚と同じで、曲がる関節と、回る関節があります。曲がる関節をゆっくり曲げて、回る関節をゆっくり回してみましょう。
五本の指に触ったら、次に、指先から甲に向けて、触ります。
触ってみると、足の甲まで骨が分かれているのがわかると思います。手の指と同じで、見た目で五本が分かれているところよりももう少し奥まで、五つに分かれています。四箇所ある指の間を、触って確認しましょう。
指が五本に分かれ始めるあたりで、足を絞るような動きをすることができます。これが、歩くときに足を返すような動きになります。
足がぞうき・・・じゃなくてタオルかなんかだと思って、足指が五本に分かれ始めるあたりを、きゅっと絞ってみましょう。ぎゅっとじゃなくてきゅっとです。力を入れすぎないで、動き方を確認するような感じでやってみましょう。
とりあえずここまで片方の足だけでやって、立ってみます。立つのが難しい方は、足の裏を床につけてみてください。
左右の足に、ゆっくり、交互に、重さをかけてみます。やった方とやらない方、何か感じが違いますか?
次に、左右交互に、ゆっくり足を一歩踏み出してみます。これも違いがあるか感じてみてください。
「やってない方が居心地悪いんですが」という方、その居心地悪いほうが、普段構ってないときのあなたの足です。
どっちの足で歩いたほうが転ばなそうですか?
もう片方もやってあげてください。ついでに周りの人で転んでもらうと困るなあと言う人が居たら、一緒にやってみてくださいね!
ということで、ここまでに出てきたことを箇条書きにすると
・スリッパを履かない!
・段差をなくすか目立たせる!
・床に物を置かない!
・足首を回しておく!
・足の部分を触って動かしておく!・・・です。
で、今日が「中編」だったので、次はいよいよ「後編」です。
前回も書きましたが、もしかして、足首を回しておくよりも、足を障って動かしておくことよりも大事かもしれない後編です。お楽しみに~。
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