冬のシニア転倒防止キャンペーン・その3 転びにくい身体にしておこう・前編

間が開きました。
冬のシニア転倒防止キャンペーンその1が「転びにくい環境にしておこう」その2が「転びにくい身体にしておこう・・・の前に」でした。今回が三回目です。

まず、前回の復習。
脚には、大きい関節が、三カ所あります。
足首と、膝と、股関節です。
股関節と足首は、回せる関節。それに対して膝は、回すような動きではなくて、屈伸のような曲げ伸ばしの動きをする関節でした。
形が違うのですから、この二つの形状の関節は、おこなっている役割も違います。
おっとっと、転びそう・・・!と思ったときにバランスを調整するのに、どちらの形の関節の方がより仕事をしそうでしょうか。

回る部分と、曲がる部分。
回る部分の特徴は、不安定なことです。逆に言うと、自由に動けることです。パソコンで閲覧してる方は、マウスが近くにありますね。マウス全体を動かして画面の矢印を動かすのは、回る動きに近いです(昔のマウスは、中にボールが入っていました)。微調整が得意です。
曲がる部分の特徴は、安定していることです。支えたり、オンオフみたいな比較的単純な切り替えができます。マウスで言えばクリックするボタンです。調整ができても、細かいことは苦手です。
・・・たとえ話が微妙ですが、膝は主に大きなショックを吸収したり、地面に対して単純に踏みとどまったりするのに使われます。足首と股関節(特に足首)は、色々な向きに対して、バランスを微調整するのに使われます。
なので、要は足首が動きやすいようにしておいてくださいね、ということです。
簡単な方法をご紹介します。
足首を回しましょう。
・・・ってお願いすると、回しているように見えて回っていない人がたまに居ます。足そのものがくにょくにょ動いてしまって、足首があんまり回っていないのに回った気がしてしまう(特に女性は関節が柔らかいので回った気になりやすいです)。
しっかり動かすためには、片手でくるぶしの後ろあたりを押さえて、もう片方の手で足をまるごと掴み(この時は足指と手指を組まないで、がしっと掴むほうが良いです)、動く範囲目一杯に、ゆっくり回します。

・・・というのと、できればもうひとつ。
踵側も回しておきましょう。
片手で足首を握ります。もう片方の手の親指と人差し指の間に、踵をひっかけます。引っ張り気味にして踵を回します。これをやると、カクカク音がする人が居ますが、異変ではありませんので、大丈夫です。
・・・と書きましたが、文字だけでは分かりにくいと思います。
動画を撮れば良いと言われるかもですが、実はこの踵側を回すのには、筋肉で感じる感覚、つまり、キネステティク感覚が、たくさん使われます。キネステをご存知の方は意味がお分かりですね。つまり、視覚や聴覚では伝わらないし、分からないんです。触って、やってみないと、感覚が伝わりません。
なので、動画は撮りません。転倒防止講座にくるか、他のことで会ったときに聞いてください。
ちなみにフェイスブックで「足のパフォーマンスを上げるためには距骨を動かしましょう」みたいな記事(広告だったかも)が載っていた事があって、やり方が書いてなかったので、コメント欄が「やり方を教えて!!!」みたいなので一杯になっていましたが、これが方法のひとつです。

ということで、ここまでに出てきたことを箇条書きにすると
・スリッパを履かない!
・段差をなくすか目立たせる!
・床に物を置かない!
・足首を回しておく!
・・・です。

そして今日のタイトルの最後が「前編」となっていますね。
「後編」があります。
もしかして、足首を回しておくよりも大事かもしれない後編。お楽しみに~。

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