日常着としての袴のこと・後編(和服と身体性、キネステティク・クラシック ネオ)

昨日の記事の続きです。

大股を開いても余裕な理由と、袴の構造についてです。

タッツケ袴の全景です。アイロンとかしないんで、皺ですみません。着物だと帯で長さを取られるので、後ろが深いです。

深さの差が分かるように新聞紙を入れてみた(爆)

エロ画像では有りません。股の部分の拡大図です。

日本のこれ系の袴には、股の部分に四角いマチが入っています。最初にこの形を縫ったのは子供の甚平のズボンだったんですが、縫ってると???ってなるんですよ・・・

吉房先生の袴ちくちくワークショップでこのタッツケ袴を縫った時、「西洋のズボンはお尻(骨盤)まで左右だけど、袴は骨盤を包む部分が前後だ!」と思いました。
西洋のズボンの形は、立体に見えるけど、立体をうまく包むようにはできていません。タックをとっても限界があります。
なんでかというと、股の下に隙間があることを考慮していないから。
今流行の(?)骨盤底とか、骨盤底筋とか、その角度から身体を見てないのです。
ところが、袴はですね!

ほら、四角マチと似てるー!骨盤底筋群と四角マチは、相似形!!
骨の穴を埋めてる筋肉と同じ形のマチが、楽じゃない訳がない!

はいてみないと分かりにくいかもなんですが、骨盤底筋群みたいな形のこの四角いマチが入ってると、ものすごく動きやすいです。何にも邪魔されません。昔の日本人の身体能力の高さ、みたいなことが時々言われますが、衣服が動きやすかったというのもあるかもしれません。

もんぺ(もんぺ袴)でも、甚平のズボンでも、和裁の作り方のものは、ちゃんと四角マチが入っているのです。すばらしく理にかなっております、四角マチ。
もうこれからは、キネクラポロシャツとか白衣の下はタッツケ袴だよ!くらいの気持ちで生きて行こうと思う次第です(実際は製作が間に合っていませんが・・・)。

ということで、袴ってすばらしい。
また作るので、今度はウールの和服を解いて端の始末をして洗いました。今回のウールは身内の形見分けの着物でしたが、小柄だったので着物としては着られないサイズ。それが立派に生かせる袴ってほんとすばらしい。


夏にウールを縫うことになりますが(爆)、秋に着られるから好都合と思うことにします!
吉房先生、いつもありがとうございます!!
普段着として和服を活用したい方は、ぜひ先生の小袖ワークショップから参加してみてはいかがでしょう!!!!!!和服の世界はとっても広いことが分かりますよ!

袴や和服と動きについても分析できる、キネクラネオ。
最新の予定は、こちらから。
お申し込み、お問い合わせは、こちらからどうぞ。

お名前(必須)* 
メールアドレス(必須)* 
お電話番号  - -
ご用件(必須)*

※文中の図は、医学書院「プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系」156ページより引用させて頂きました。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です