杖の話を最近いくつか聞いたんで、書いておきます。
ひとつは、杖を使ったら肩こりが軽減した話。
歩くのがあまりスムーズでは無い方、時々バスに乗ります。
バスに乗った日は左手が痛くて左肩がこる。
何故かというと、バスに乗るときに手すりを持って、自分を引き上げるから。手すりを持って引き上げるというのは変わらなくても、他のことを変えると楽になることがあるので、それを提案しました。
数ヶ月経って、バスに乗った日なのに左右の腕肩が変わらなかった日があったんですね。何か変えたか聞いたところ、杖を使うようになったので、杖で押して身体を持ちあげて、バスの階段を登ってみたそうです。ご本人も、それだけでこんなに違うのか!とびっくりされていました(それだけ、の中には実はご本人が気づいていないような思わぬ要素も入ってますが、それはまたの機会に)。
こちらは、引っ張らないで杖で押したら楽になった例。
次のお話。
杖をお使いの方、立ち上がりに杖を使っていて、杖を持っている側が肩こり。何か楽になる方法はないかと質問がありました。
杖は立っているときの動きに適切な高さに来るように長さを調節されています。立っているときに体の重さを支えられる高さは、座っている時には高すぎることがほとんどです。これは実際の場面で試してみないと分からないので試してみて頂きたいのですが、杖ではなく何かもっと低いものを持ってきて支えにして立ってみてください。多分肩はこらない筈。
ちょうどいい高さとか置く場所とか他にも楽にする要因はいろいろありますが、ざっくり言うと「杖は立つときの手掛かりに使うには多分長さが長い、高さで言うと高い」です。
高さを適切にすると楽になるのではという例です。
以上でお分かりの通り、同じ杖でも、使い方で楽になったり苦しくなったりします。
見た感じ同じような使い方しているようでも、小さな違いで楽になったり、そうでもなかったりします。
杖の問題ひとつ取っても、キネステティク・クラシック ネオで問題解決策を分析するときは、複数の角度で分析します。そうすると、こういうときはこうすべき、みたいなハウツーじゃなくて、その時その場でのオーダーメイドに近い解決策が出せます。
ということで、ほんとに義務教育でやってほしい、キネクラネオ。義務教育でやってたらこういう問題は多分起こらないと思います、それをやったら楽じゃないってすぐ分かるから。
以上杖に関する呟きでした。
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