Memento motus(インスタを始めた骨の話)

講座に参加していただくと、ツーショットが撮れる骨・骨谷氏。
「この人(っていうかこの骨)とのツーショットをSNSにアップすると、骨になるまで(なっても?)楽に動けるらしい」。
そんな謎過ぎる伝説が生まれつつある「あの人(っていうかあの骨)」、骨谷さん、ついにインスタを始めたそうです。
「骨がインスタ始めるわけないじゃん、何言ってんだか。」とお思いの方も多いでしょう。
ここで、突然ですが、2003年に行われた「ヨーロッパジュエリーの400年展」の図録の写真を見てみましょう。
案内人骨谷氏がちょっと邪魔ですが、メメント・モリ、ラテン語で「死を思え」と呼ばれるモチーフのジュエリーのページです。もともとは「どうせ死ぬんだから楽しもうぜ!」みたいなところから生まれた言葉だそうです。

私たちは、死亡率100%です。
誰でもいつか死を迎えます。それがいつかは、分かりません。
でも、いつかは死を迎えるということを忘れないように、こういうジュエリーが作られたわけです。

で、骨インスタですが、死を思ってほしくて作ったわけではなく。
私たちには骨があります。
ヒトの骨は、重力下で二足歩行になるための形に作られています。二足歩行しないときでも、動いて生きるために使われることが骨の役割です。
でも、私たちは、普段骨を目にしませんね。一番上に皮膚と言う覆いがあるために、骨を見ることは普段はありません。
骨がどうなっているのか、目で確かめることはできません。
すると、骨を忘れがちになったりするんですね。
忘れてしまうと、動くときにいろいろ不都合が出ることがあります。
それが進むと特定の症状になってしまうこともあります。

ということで、模型ではありますが、骨谷氏を見て、触ったり動かしたりして、自分の身体の動きも感じてみるという身体の学習をすると、結果的には身体に気付かなかったときよりも楽に動けるようになる可能性が高くなります(多分)。
なので、「この人(っていうかこの骨)とのツーショットをSNSにアップすると、骨になるまで(なっても?)楽に動けるらしい」というのは、あながち嘘でもないということになります。

そんな骨谷氏が骨身を削ってお伝えしたいのは、Memento mori(死を思え)ではなく、Memento motus(動きを思え)。
今後とも、ブログやインスタを見てくださったり、講座に参加してくださる方が、なるべく長く自分の骨を使って動けるように。
骨谷さんと助手(私です)とキネステティク・クラシックを、よろしくお願い致します。
ツーショットが取れる骨・骨谷さんのインスタグラムは、こちらです

 


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