「利用者さんをベッドの上の方に引き上げなきゃいけないから腰が痛いんです」という誤解の話・2

今日は満月ですね。メルマガ読んでお財布フリフリしていただけましたでしょうか。
介護のお仕事をしている方の、症状説明での「利用者さんをベッドの上の方に引き上げなきゃいけないから腰が痛いんです」という会話の誤解、続きです。

1回目は、自分で動けるところを動いてもらわずに腰痛になっているなら、それは引き上げてる人の趣味ですという話でした。

今日は、「米袋を歩かせよう」という話です。
「人を米袋にたとえるなんて!」とまた言われそうですが(分かりやすいからそう書いてるだけですんで)、自ら動くかどうかという以外に、米袋と人間が違う点はあります。

違いの二つ目は、大きい点米袋は重さが均一なひとつの塊ですが、人間は重さがいくつかのパーツに分散した、塊の集合体であるということです。
キネステの言葉で言うと、「マスがひとつ」か、「マスがいくつかある」かの違いです。
ここでキネステを少しでも学んだことがあるかたは思い出して欲しいのですが、マスが一個ということは、重さを自分の中でどこにも移せないということです。どこにも重さを移せないということは、軽く出来る場所が無いということです。
コースや体験会でよくやるのは(多分今日も体験会でやります)、仰向けの人を横向けにするのに、横向けにされる人の身体がパーツ(マス)ごとに動く状態でやるのか、横向けにされる人が体中に力を入れて、パーツごとに動かせない一個の塊の状態でやるのかの違いです。やってみると良く分かりますが、一個の塊になった人間は、そりゃあ重いです。
でも、実は米袋も隙間があれば重さを移せるので、米袋に歩いてもらうことだって出来なくはないです(やりにくいですが)。今度やったら動画を撮ってアップします(米びつに米を移したばっかりで、今うちに米袋が無いので)。

すっかり米袋の話になりましたが、本日書きたかったことは
・人間はマスが何個かあるんですから、マスの間で重さを移して軽くなったところを動かせば、持ち上げなくて良いかもですよ、
ということです。
そんなこと言われても実感湧かないや、という方は、ぜひキネステの体験会なりこちらの書籍なりで、パーツ(マス)をひとつずつ動かす方法を知って、米袋を歩かせてみてください。

米袋と人間の違いはまだまだありますが、それはまた明日。
本日はキネステティク・クラシック パーソナルレベルの二日目です。一日目を基礎にして、持ち上げないヒントを積み上げて行きますよー。
ご参加の方、よろしくおねがいしまーす。雪が降らなくてよかったです;
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