現在内職として(・・・いえ、単に面白いだけです)かご編み修行中なのですが、その先生に聞いたびっくりのちなるほど話を書いてみよう(と、思いついた)。
先生はかご編みのお家出身なのですが、いったんとある国家資格必要系専門職として就職されています。それを辞めて家業を継ぐまで、ほとんどかごを編んだことが無かったそう。なのになんでそんなにすんなりかご編みを始められたのか。
先生曰く、家の中そこらじゅうにかごがあり、意識しなくてもずーっとかごがあり、トイレに入ればかごがあって他にすることもないのでどうなってるんだろうこれとかごを見て考えていた、と。
それだけでいきなり編めるというのも才能があったのでしょうが、話を聞いて人の無意識とか見る力とか想像する力とかイメージ力ってすごいなーと改めて思ったのでした。
いろいろなアスリートがイメージトレーニングを重視している話を聞いて以来、動かしてなくて五本全部が一本のごとくなっている人の足指をとりあえずばらばらにしたあとで「じゃあ足で手ぬぐいを手繰り寄せてみましょうかー」「そんなことできないわー」「できなくってもいいからやってみましょっかー?」と毎週こりずに言ってきたものですが、「トイレでかご見てたら編めた」話を聞いてからさらに「できてるつもりかふりでいいからやっときますかねー!」と言えるようになりました(こりない)。
いやー、イメージの力ってすごいですね。できてるふり、がいつかほんとになるかもしれません。
難しいじゃなくて新しい、できるできんじゃなくてやってみなはれや、という言葉などを思い出す毎日でございます(なんかちがう)。