昨日の続きというほどでもない続きです。
おととい、骨やんの写真を載せて、「緊張感のない骨やん(という一文にも実は緊張の秘密が隠されている)」と書きました。
実は秘密でもなんでもないんですが、あなたの身体の中で緊張しているのはどこだと思いますか?
首とか肩とか背中とか、いろいろお答えはあると思いますが、緊張するのは筋肉です。
骨を緊張させることはできません(なので、横たわる骨やんには緊張感はありません)。緊張できるのは、筋肉です。
あたりまえだろう!!と思うかもしれませんが、あたりまえだと思っている通りには、身体を使っていないことがあります。
緊張できるのは筋肉です。緊張している筋肉を、それ以上緊張させるのは大変です。なので、緊張を緩めるために、逆にできるだけ緊張させてから抜いてみたり、するんですね。
緊張していない筋肉は、柔らかいです。緊張すると、硬くなります。筋肉を硬くするためには、力を入れなくてはいけません。
ということは、筋肉を硬くして使うためには、緊張しないといけないということです。
そんな筋肉に対して、骨は、もともと硬いです。
むしろ柔らかくすることができません。
そんな骨と筋肉を使って、人は動いています。
さて。
ここからは施術する人への話になるのですが、「圧をかける手技」ってありますよね。昨日フェイスブックに書いたんですけど、骨ではないところで圧をかけろという手技は、キネステ的に言うと、勘違いを含んでいます。
たとえば手掌。手根なら分かります、骨っぽいから(構造的にも、その辺には塊の骨の集団が居ます)。でも、手のひらの真ん中辺から指にかけての構造は、指先に向かって縦方向に長い骨と筋肉(とか腱とかですが、キネステでは運動器を単純化するために骨と筋肉に分けるので、代表して筋肉と書きます)です。縦方向に長い骨は、縦方向に圧をかけるにはいい感じのデザインですが、横方向に効率的に圧をかけられる構造ではありません(多分)。そんな手のひら上半分とか指を持つ手のひらで圧を掛けますと言われたら、人はどうするかというと、
・手のひらと言われたけど、ざっくり手根でかける(あとは添え物)
・手のひらでって言われたので、手のひらを固めて万遍なく圧がかかるようにする
前者の方はまあいいと思いますが、後者を続けていると、施術者は身体を壊します。
そもそも手のひらの真ん中は浮いてるし。浮いてるから、手掌では圧をかけられないし。
ということで、手のひらは、圧をかけるためにある部分ではありません(※指圧で使う親指についてはまた違う解釈がありますのでそれはそれ)。
圧はなるべく骨でかけましょう。その方が、骨にとっても筋肉にとってもそれらの持ち主にとっても多分快適です(そして確実に長持ち)。
この辺の、骨と筋肉と施術については、掘れば掘るほどなんか出てくるのですが、今日はここまでにさせていただきます。
とにかく、筋肉を緊張させて圧を加えろという手技を私は信じません。みなさんが信じるかどうかは、みなさんの身体に効いてみてくださいね。
身体に聞いてみる根拠が知りたい方は、明日18日の午前中、秋葉原でキネステ体験会がありますよ。長く施術をしたい方は、一回で良いからだまされたと思って話を聞きにおいでませ。
自分が感じることを置き去りにしてるのに、てきとーに物を言っている人が分かるようになりますよ(!?)
骨やんも力がかかればしっかりする(Q:このときに骨やんをしっかりさせてる力ってなあに)