年末のご挨拶・「ある」ことが「ない」ことのメリットについて

年末のご挨拶に代えて、今年の所感を。

「ある」ことが「ない」ことのメリット
私は病院に勤めたこともなく、高齢者の入居施設に勤めたこともなく、普通のデイサービスに勤めたこともありません(入居施設でしたことのある仕事はリハビリのためのマッサージだけだし、デイサービスで仕事してても基本リハビリのためのマッサージだけな上にデイ自体がリハビリ特化型なので入浴とか食事とかは無いし、そもそもある程度自立した人しかリハビリ特化型デイには来ない)。
ということで、コースに来るさまざまな専門職の皆さんと、同じ体験を積んできては、いないんですねー。なもんで、前に、キネステのとある先輩に、言われたことがあります。特定の専門職種の人は同じ職種の人から講義を受けたいものだから、キネステ教師としてあなたは不利である、だから専門職種の人と組んだ方がいい、と(ちなみに先輩は特定の専門職種)。
ということがあったため、随分長くそう思ってました。私は看護や介護自体の経験がない、又は少ないので、キネステを伝える人としては、ひとりではいまいち信頼が足りないかもねーと。
でも、今年のいつ頃か忘れましたが、ふと思ったんですねー。
キネステを伝えるんだから、キネステの経験があれば良いのではないだろうか。
だって、キネステは動きを分析するものなんだから、どんなケースのどんな動きでも、キネステ力を存分に発揮できたら、それまでに同じ経験があるかどうかは関係ないんです。っていうか、それまでに同じ状況に対応した経験が無いことに対応できることがキネステの素晴らしさなので、必要なのはキネステ経験であって、その職種特有の何かではないんです。
むしろ、「あーそれ知ってる」という先入観が無い分いいこともあるかもしれないし~(自分に都合良く考える派)。
ということで、最近の私のコースは、私は参加者さんから自分の知らない状況や体験をたくさん教えてもらって、お返しに(?)それをキネステの概念で噛み砕いてお伝えして、お互いに新しい知恵をシェアして満足~、みたいなコースになってきました。
ですので、参加者さんに先回りして「こういうことがあるでしょう?そういうときはこうしたらいいですよ」とか、「あー、そういうこと、あるある!私はそういうときにこうしたよ~」とか、そういうコースは、すみませんが、出来ません。そういうコースをご希望の方には、他のファシリテーターを紹介できますので、遠慮なくいってください。
余談ですが、私、キネステで検索一位になって、キネステ自体の知名度を高めるのが今年までの目標だったんで、他の人のコースをネットでお知らせするのも役目のひとつだと思ってます。キネステの仲間の中にはネットをあまり使わない人も居るので・・・実際にお知らせ載せてーって言われた鹿児島では、嬉しいことに今までの二回とも私のホームページ経由の申し込みがありました。いろいろな専門職の、経験豊富な素晴らしいファシリテーターが、各地に居ますよ~。
以上、「ない」ことが「ある」っていうのもメリットになることがあるよ、ということを、今年の年末のご挨拶に代えさせていただきます。
来年も、こういうキネステでよろしければ、ぜひご一緒に学びにいらしてくださいね。
どうぞ、良いお年を!

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3 Comments

  1. おーっ、すばらしい。さすが、ファシリテータです。
    つかさんの言うとおりです。
    キネステのファシリテータはキネステティクの使い方を使って見せて体験させて「私はこうやってキネステを活用しているよ」と見せつけてあげるのが仕事です。
    だから、特定専門職である必要はありません。
    塚さんの言うとおり特定専門職の先入観や偏見を持っている人はファシリテーターとして役立てません。
    必要なときにその職種の問題を見せてもらってキネステティクの言葉でヒントを提供すればよいのです。
    わたしは医者ですが、介護職だろうが看護職だろうがリハビリ職だろうがなんでも分析できます。
    キネステティクは人間ならどんな職種の動きでも分析できるのです。
    最近はサカナもサンショウウオも分析できる良いになりました。最新はアメーバです。ははは。つかさんの今年の進歩は素晴らしいですね。
    わたしも負けずに進化し続けます。
    2017年もよろしく。

  2. 訂正です。
    塚さん->つかさん
    分析できる良いに->分析できるように

  3. さあさん、あけましておめでとうございます。
    お年玉のようなコメントを、ありがとうございます!
    必要なときにその職種の問題を見せてもらって、キネステティクの言葉でヒントを提供する。
    それがまさに昨年に引き続いての今年の目標であるなあと思いました。
    今年も臆せずにやったことのない方へ~ない方へと飛び込みたいです。
    引き続き宜しくお願い致します。

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