先日「介護を受ける想定でVIO脱毛しとくよりキネクラネオを学んでおいた方がよっぽど役に立つのでは」という意味の記事を書きました。
途中までスマホで書いたせいか、その後「筋トレを!」「貯筋を!」「最後まで自分で動けるようにトレーニングを!」みたいな宣伝ばかりが出ます。
別にそういうのを見たくはないので、反論しておきます(反論したからといって出なくなるわけではない)。
そりゃあ、筋肉がなかったら困るでしょう。日々筋肉を使うことを否定するものではありません。
でも、在宅や病院でターミナルの人に動きで関わったそんなに多くない経験上、最後まで動けるようにしたいとき役に立つのは、筋力トレーニングではありません。
命の終わりが近づいているとき役に立つのは、その時のその人の身体の状態で動ける動きを選択してやってみることができる能力と、動きやすい環境が提供されることです。
最後には、そんなに筋力要らないんです。
筋力があることが動きの邪魔をすることさえあります。試しに「がんばるぞ!!」ってポーズをしてみてください。身体に力が入りませんか。力が入っていたら、そのポーズ以外の動きがしにくいのではというのは、考えれば誰にだってわかります。
弱ったときに必要なのは、動きやすい環境で、ちっちゃな力で、それも出せなければ力任せではない介助で、楽に動くことができることなんです。
ベッド上で過ごすとき、車椅子で動くとき、大きな力で動くことも動かされることも、弱った人には迷惑です。大きな力でどん!と動ける、動かされても良いのだったら、筋トレが有効でしょう。
小さな力で丁寧にゆっくり動きたいのだったら、どんな環境が提供されれば動きやすいのか、どんな動き方が息苦しかったり痛かったりしないのか、経験と感覚と知識が必要です。
残念なことに、そういった学習は現時点では、理学療法・作業療法などの教育課程にも、看護の教育課程にも、介護の教育課程にも、カリキュラムとして入っていません(本当は義務教育に入って欲しいのですが)。
「こんな小さなことで楽になるなんて」「こんな簡単なことが痛みに関わってくるなんて」と、受講生さんがよくおっしゃいます。キネクラネオで体験して学ぶのは、小さなことだったり、簡単なことだったりします。でも、自分でそれを見つけて実践するのは、簡単なことでは有りません(だって、もしそれに気付いて行うのが簡単だったら、現行の各教育課程にとっくに入ってる筈ですから)。
頑張ったらなんとかなると思っている方にこそ、キネクラネオを。
7/21には、体験会があります。
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過去のなんか頑張ってるっぽい絵を入れてみました(爆)