自動車メーカーのデザイナーさん、車のシートは眠るためにあるのでは無いって知ってますか?(キネステティク・クラシック ネオ)

昨日で三日間のキネステティク・クラシック ネオのパーソナルレベルが終わりました。頂いたご感想など紹介したいのですが、その前に講座中に交通事故を誘発しかねない由々しき大問題が提起されたので書きます。

それは、基本体位の学習をしていたときのことです。
参加者のお一人が、「車を変えたら体がつらくなった」とおっしゃいました。
聞けば、結構な時間、車通勤しているのだそう。こういうお話は以前もありました。冬季だけ積雪などの対策で車を普段の外国車から家にある日本車に乗り換えると言う方が、シートのせいなのか腰痛になるとおっしゃってました。ほぼ同じですね。
これはキネクラネオでは「その場の動き」「環境」などの問題として扱われます。
私たちは環境に自分を合わせて生活していることが多いのですが、自分に環境を合わせることで、より快適にやりたいことを出来るのです。
ということで、この事態を学習に使うと、

・運転に適した体位は何か
・その体位の条件は何か
・現状はその体位になっているか

みたいなことになります。
正解例は、パーソナルレベルで!!
と言いたいのですが、これ、自動車会社の人に読んでもらうために書いているので(真剣です)書いちゃいますよ。

・運転に適した体位は、座位です。運転するために腕(上肢)と足(下肢)を使わねばならないので、座位で無いと都合が悪いのです。

・座位の条件は、主に坐骨から支持面に重さが流れて、その上の重さが坐骨に積み上がっていることです(※キネステ学習していない方がわかり易い様に、キネステ用語ではない表現にしています)。

・現状の運転姿勢は、座位に見えますが、座位になっていません。なぜなら、腰も背中も頭も、シートに密着して、よりかかるような姿勢になっているから。
これ、座位ではなくて何になっているかと言うと、恐ろしいことに、仰臥位になっています

とある売れているとても大きな自動車メーカーのデザイナーの方。
あなたのデザインしたシートは、運転のための姿勢(座位)に向いていません。
リラックスして、睡眠をとるのに向いています(仰臥位)。

シートが柔らかく、体の横を包み込むようなデザインだそうです。
座面の後ろより前が上がっているそうです。
ヘッドレストに頭が埋まるそうです。
背もたれにもたれると、骨盤が寝る(後傾する)そうです。

……寝ろ!って事ですよね。
実際眠くなるそうで、でも、シートのせいだとは思ってなかったそうです。
この車種、居眠り運転が起こってたりしないんでしょうか。

ちなみに、以前の車は固めのベンチシートだったそうです。

工業デザイナーの方で、「デザインは見た目ではなく、機能だ。しかしそれは時々忘れられている」みたいなことをおっしゃっていた方がいらっしゃいました。
仕方ないとは思います、私たちの周りは、そういうものばっかりですから(使い勝手が悪すぎる変な手すりとか)。
でも、車ですよ。
寝たらだめでしょう!!!!!!!
事故になりますよ!!!!!

工業デザインをする人は、人間工学を学ばないんですか。
それとも、人間工学が、現実を無視してるんですか。
そんなんだったら、キネクラネオを学習してください。
少なくとも眠くなるような車を作ることだけはなくなると思います。

これ、本当に、自動車関係者の人に読んで欲しいです。ぜひ拡散してください。書いたことの責任は取ります、キネクラネオで。やってみたら分かりますから、そのシートは眠くなるって。
(メーカーとか車種とか聞いたけど、伏せてあります。配慮配慮)

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