タイトルの「カナリア」は、「炭鉱のカナリア」です。
ご存知ですか、炭鉱のカナリア。
昔炭鉱に入る炭鉱夫が、カナリアを連れて入ったそうです。
何故かというと、炭鉱は有毒ガスが発生したりするから。
カナリアは常に鳴いているのですが、有毒ガスが発生すると鳴き止みます。
つまり、人間が死ぬ前にカナリアが死にます。
カナリアは聴覚で、それから視覚で、危険を知らしめてくれる訳です(もちろんカナリア自身にはその積もりは無い)。
結果的に、人間はガスにやられる前に逃げられるという話です。
この話の中で、カナリアがしている役割は、人間よりも繊細な感覚器としての役割と、それを伝える警報器としての役割です。
人間が人間だけで感覚器が鋭敏であったなら、カナリアは必要ありません。
危険を早く察知できるほど敏感ではないから、代わりのセンサーとしてカナリアが連れてこられた訳です。
炭鉱夫ではなく、現代人は、どうでしょう。
感覚器を感覚器として使ってますか?
感覚器に入る刺激が大きい状態が続くと、小さな差違を感じることが難しくなります。すごい匂いの部屋に居ると匂いを感じにくくなりますよね。
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚は、まだマシです。
五感という言葉があるので、「ある」ことはたいていの人は知ってます。
では、あなたが今どういう姿勢をしているかを教えてくれる、五感以外の感覚についてはどうでしょう。
なにそれ?って思う人、目を瞑って耳を塞いで息も止めて、でも自分が立ってるか座ってるか分かりますよね?
身体のどこに重さがかかっていて、身体のパーツがどういう関係にあるか、教えてくれている感覚があります。キネステティク・クラシック ネオで、動きの感覚=固有覚として体験するものです。
足の裏に重さがかかっている。
足の裏の、どの辺にどのくらい重さがかかっている。
歩くとき、足にかかっている重さがどこからどう変わっていって軽くなり、着地するときどこからどう変わっていって重くなるか。
そのときの身体のパーツの関係性がどう変わるか。
パーツ自体の緊張がどう変わるか。
教えてくれるのは固有覚で、その感覚器は筋肉です。
筋肉は身体を動かすものじゃないの?という方、その通りです。が、筋肉は、伸び縮みの感じを感じて伝える感覚器でもあるんですよ。
感覚器としての筋肉は、これ以上重さが偏ったら倒れるよ、とか、これ以上引っ張られたら痛めるよ、とか、教えてくれます。
五感があなたに警報をならしてくれるセンサーなら、筋肉の感じる固有覚もセンサーです。
しかも、すごく重要なセンサーです。
そのセンサーを鈍くして使えなくしているのは、ほとんどの場合センサーの持ち主です。
つまり、私のカナリアが潰されているのなら握り潰しているのは私、あなたのカナリアが潰されているのなら、握り潰しているのはあなたです。
自分に警報をならしてくれるセンサーがある。
使えるようにするもしないも、自分にかかっている。
使えなくて不具合が起こっているのなら、責任は自分にある。
…ということを、どこか痛めてる人に、ぜひ知ってほしいなと思います。
以上、この話はここではないとこに書こうかと思ったのですが、とりあえずここに書いておきます。
で、ついでに予定と申し込みフォームも貼っておきます(爆)
感覚を養いたい方は、体験会やパーソナルレベルにぜひどうぞ。
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