接触についての質問へのキネステ者かつマッサージ師からの回答

いろいろ書きかけなことを全部すっ飛ばして、先日頂いた質問に対するお返事を書きます。

「肩はツナギだけど、人を励ますときに肩を叩いたり、肩を抱いたりするのはよくあることだと思いますが、良いんでしょうか?」

「肩」は今はツナギじゃないっていうか、以前も肩関節がツナギだったし、今では肩甲帯がツナギなんで・・・というのは全部置いておいて、最終的な自分の回答:

「異性はもちろんですが、同性であっても、許可を得ない一方的な接触を『よくあること』としていない人も、世の中には居ます」

です。

筋肉は感覚器で、接触は触れる側にも触れられる側にも、感覚的な影響を与えます。
そして、感覚は個人個人によって感じ方が違うので、触れる側が「励まし」で触れても、触れられた側はそう感じるとは限りません。
筋肉が感覚器だと思ってないと「???」と思うかもしれませんが、他の感覚器に置き換えると、

不用意な接触とは、
 「見たくいと思っていないときに好きじゃない絵を有無を言わさず強制的に見せられる」とか
 「突然耳にイヤホンを突っ込まれて興味の無い音楽を聞かせられる」とか
 「あくびをした瞬間に口の中に大嫌いなものを放り込まれる」とか、そういうものになる可能性があるということです(もちろん、そうじゃない好ましい結果になることもありますけども)。

なので、誰かに触れるときは、よっぽど親しいか(よっぽど親しいとは、相手の人がその接触が嫌だったら気楽に「やめてよー」と言えるくらいな程度)、許可を得てからにいたしましょう。

なお、命に関わるような緊急事態や、文化的背景が違う社会の中(ハグの文化がある地域や国やコミュニティ)では、この限りではありません(文化的背景に従ってください)。

筋肉は運動器でもあるけど、感覚器でもあることを、忘れないでほしいなと思います。


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