続・住宅改修で手すりをつける前に考えてみてほしいこと

手すりの話、続きです。

手すりは押し引きで言うと引きの使われ方をすることが多いと前回書きました。
この、引きで使われる手すりは、主に立ち上がりの際に必要とされることが多い手すりです。
「廊下に手すりを付けようと思うんだけど」
と聞かれる時は、ちょっと用途が違います。
立って歩行するとき、バランスをとるために、手すりが必要とされるケースです。

ここで質問です。
立っていてバランスを取るために必要なものは、何だと思いますか?
もし余裕があったら、何かつかまれるものが近くにある場所で立って、目を閉じてみてください。
ふらつきそうなので、つかめるものをぎゅっとつかんでみてください。

一回足をおろして目をあけて身体をぶらぶらしたり揺すってみましょう。で、今度は立って目を閉じて、物をつかまずに、手を触れるだけで立っていてみてください。

どんな感じでしたか?
つかむと固くなりませんでしたかー?
触っただけでも以外とふらつかなくないですか。
誘導尋問っぽいと感じるかもですが、バランスを取るためには、足以外に接点があるだけでも、助けになるんですー。

前回書いたように、一回手すりをつけると簡単にはずせませんし、スペースは確実に狭くなります。
必要かどうかを、慎重にいろいろな観点から考えてから決めることを、お勧めしたいと思います。


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