住宅改修で手すりをつける前に考えてみてほしいこと

「家の中に手すりをつけようと思うんだけど、どこがいいかしら」

リハビリのために訪問マッサージにうかがっている方から聞かれることが、よくあります(あまりにもよくあるので前にも書いたかもしれないけど何回でも書く)。

でも、「ここがいいですよ」と答えることは、まったくといっていいほど、ありません。
手すりをつける前に、よくよく考えてくださるようにお願いします。

キネステをご存知の方は思い出していただきたいのですが、力には「押し」と「引き」があります。手すりは、「引き」で使うものです。「引き」の特性はいろいろあるのですが、その中で手すりについて問題になることのひとつが、「引くものはしっかり固定されていないと用を成さない」ということです。そうしないと、引いた手すりが取れてしまったり、壁がはがれてきたりしますもんね。
しっかりつけると、簡単には、はずせません。簡単にはずせないと、いらなくなったとき邪魔になります。

もうひとつ、「引き」を使ったとき、私たちの身体に現れる大きな特徴があります。
細かいことを聞きたい方はキネステのコースに来ていただくとして、とりあえず目の前の机かなんかを、押してみてください。
今度は、引いてみてください。
・・・自分の身体の感じに違いがありましたか?
??というかたは何回か繰り返してみてください。
押しと引きの違いが感じられることが多いはず。

なので、手すりを付けるときは、よくよく考えてからにしていただけたらと思うのです。

手すりについてはもう少しお伝えしたいことがありますので、続きます。


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