脳性麻痺をやめたユイさんとの、キネステティク・クラシック サポーターレベル特別編・前編

沖縄でキネステティク・クラシックを学習している仲間に、ユイさんとニナさんという姉妹が居ます。
そのユイさんが困っていることについて分析してサポートを学習するという「キネステティク・クラシック サポーターレベル特別編」が行われたので、参加してきました。

ユイさんは脳性麻痺で、ニナさんはお姉さんとして日常的に介助をしてきたのですが、ユイさんの成長につれていろいろ大変なことも出てきました。そんな中、看護師になるために進学したニナさんは、キネステティク・クラシックに出会い、ユイさんもキネステを半信半疑ながらやってみることになりました・・・

で、どうなったかの一部については、キネステティク・クラシックのファシリテーターで、沖縄で精力的にファシリテートをおこなっている、NKA中本理事のブログとYouTubeの動画を見てください(新しい方から遡っています)。

環境調整後、初めての体験だけど、90秒

環境が整うと楽に活動できる!

ニナとユイのキネステティク学習の軌跡

セルフケアの進化のために、環境をカスタマイズする

キネステティク・クラシックを動きの道具として使って動きが楽になったユイさん、脳性麻痺をやめる!と宣言し、現在は元脳性麻痺だけど脳性麻痺をやめたユイさんになっています。
念のため書いておきますが、ユイさんの診断名が変わったり、治った(?っていうのも言い方が変な気がしますが)わけではありません。キネステティク・クラシックという道具を使って動けるようになったり、その結果緊張度が変わって身体自体にも変化があったりしたので、「脳性麻痺だから出来ない」と最初から決める生き方をやめたということです。勇気の要る、素晴らしい選択だと思います(今回ご本人が「それはユイ一世がやってたことで、今はユイ二世だから!」と言ってました(笑)ユーモアのセンスある~)。

ということで、中本ファシリテーターのブログを読ませてもらったり、話を聞いたり、YouTubeの動画を見たりしてきたので、ユイさんとニナさんのことは知ってはいたのですが、会ったことはなかったのです。
今回サポーターレベル特別編が行われることを聞いて、ちょっと迷ったのですが、迷った理由である8月のハイシーズン沖縄に行く費用とか、家を長く空けることになるとか、仕事のやりくりとか諸々をなんとかすることにして、参加させてもらうことにしました。
なぜなら、キネステは動きの道具で、学習は体験を通して提供されるから。見たり聞いたりして分かっているのと、行って学習を共にして体験するのとでは全然違うということを、知っていたからです。

とはいえ。
私が普段キネステを実践で提供しているのは、高齢者の方と、病気や事故などをきっかけとして、「以前は動けていたけど、動けなくなった動きのためにキネステを使っている」という方が、ほとんどです。
それに対して、ユイさんは、「生まれてから現在までその動きをした経験が一度もない動きがあって、それを楽にできるようにするために、キネステを使って」います。
今まで受講してくださった方の中には、ユイさんのように、「生まれてから現在までその動きをした経験が一度もない動きがあって、それを楽にできるようにする」ことを援助することを仕事等で行っている方もいらっしゃったので、役に立つことは分かっていました。
でも、もう一回書きますが、「分かっていることと体験することは違います」。
そして今回の募集チラシには、いつもは無い、こんな文言が。

「事務局が学習態度が悪いと判断した方には退場していただきます」

・・・ひぃ。
知らず知らずのうちに悪い態度になっていたらどうしよう。

そんなこともちらっと思いながら、沖縄(の、倉庫のようなLCCターミナル)に着きました。

長くなりすぎたんで、続きます。


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