夏でも厚い布団をかけていて冷房しない高齢の方がいるのはどうしてか

昨日の東京は、暑かったですね。台風がくるためか、暑い湿いだるいの三拍子でした(※シツイという単語はありません)。
この気候の中でも、めったに冷房をしないという方がいらっしゃいますよね。
高齢の方は特にもともと体内にある水分量が少ないので、熱中症予防のためにも適当に冷房を使ったほうがいい気がするのが毎夏の恒例行事です。
自分だけでなく、夏になるといろんな人から良く聞く愚痴例:
「お部屋がすごく暑いのに窓を開けてないんです、換気のためにって言ってやっと開けさせてもらいました」
「お布団が冬のなんです、なのに汗かかないって言って、大汗かいてる私は『汗っかきだなあ』って言われました」
「冷房も扇風機もあるのに使ってないんです、ついこの前まで暖房が入ってました」
体温調節の機能とか感覚が衰えますから分かんないんでしょうねー、でもご本人の自覚がなくても熱中症にはなりますから気をつけてあげてくださいねーと言ってましたが。
昨日の暑さにフェイスブックで愚痴ったら、さあさんことNKA日本キネステティク普及協会の澤口理事が、こう教えてくださいました。

汗かきながら厚着している高齢者にとっては「寒い」のですよ。
高齢になると、筋肉が減ります。骨量も減ります。おなじく、神経細胞も減ります。脳の機能も低下します。
脳の機能の一部である感覚=感覚受容体が受けた刺激を電気信号にして脳に送り、脳で認識する機能も鈍くなります。つまり、皮膚の温度覚も鈍くなります。
高齢者は外気温や体温の変化にとても鈍感になります。しかし、脳の温度を認識する機能は落ちても、温度に反射的に反応する回路は原始的なシステムなのでなかなか衰えないのです。そのために体温が上がると自動的に汗が出ます。でも本人は体温が上がった=暑いという認識になりません。このようにして、高齢者はムンムンに暑い部屋で汗をかきながら「寒い」=「暖かくない」と認識しているのです。本人の認識している世界は涼しいのです。

なるほどーーーー!!!
衰える機能と、衰えない機能があるんですね。
暑さ寒さを感じる機能は衰えるけど、反射的に対応する機能は衰えない。
この差があることが、暑いのに対応しない、になるんですね。
我慢しているわけではなく、暑いと感じていないから、対応しない。
でも、身体は反応するから、発汗はするんですねー。
キネステティク・クラシックでは、感覚が使えなければ感覚を貸すと先日書きましたが、高齢の方が「暑い」という感覚が分からなくなって困っていたら、「暑いですよ」と知らせてあげましょう。
言葉でお知らせする以外に、感覚以外のもので知ってもらうのも良いですね。温湿度計でどのくらいになったら冷房しませんか、とか(そういうエアコンは既にあるような気もする)喉が渇いていなくてもこのくらい水分を取りませんか、とか。

このような、なんでそういう行動になるの!?というときに、その人の中ではこういうことが起こっているからこういう行動になって、その時はこういう対処が必要なんだよということが分かると、対応しやすくなりますね。
キネステティク・クラシックを学ぶと、そういう客観的な視点が身につきやすくなります。
引用をご快諾いただいたさあさん、ありがとうございました!

昨日東京のtはこんな様子(湿度は80%)


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