愛知に行った、前編の続きです。
1日午後は、愛知県介護福祉士会さん主催の、中本里美ファシリテーターによる、キネステティク・クラシックの体験会でした。
この日参加することは、以前から決めていたのですが、参加を決めてから開催までの間に、とても大きな状況の変化がありました。
キネステティク・クラシックの用語の変更が行われ、ファシリテーター教育の中に、新しい項目が取り入れられたのです。
愛知の体験会は、偶然にも、上記の決定があってからの、最初のキネステティク・クラシックの講習会になりました。
決定された直後のファシリテーター講習にも、決定前に(っていうか会場がかに道楽と決定した時点で;)申し込みをしていたので、思いがけず、そして、幸運にも、キネステティク・クラシックの大変革の場面を、ファシリテーターレベルの参加者としてと、初めて体験する人がほとんどの場の参加者として、目にすることになりました。
体験会のワークブックも、作り変えられました。でも、これは多分暫定版。大きな変更はないと思いますが、このままでいいか、より進化させるか、もう少し検討されるんじゃないかなと思います。
「用語が変わっただけで、そんなに大きな変化があるの?」とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、キネステは「動きの言語化」です。用語が変わるということは、内容のあちこちに影響します。そして、他のキネステとの共通点が削られて、独自の選択をしたということにもなります。でも、他のキネステとの共通点が削られた中には、実は、他の学術分野との共通点を増やすために変更された部分がかなり含まれています。キネステ独自の用語を、日本で現在使われている汎用性のある言葉に置き換えて、他の学問分野との齟齬を減らす。とても大きな、英断ともいえる変更だと思いますが、理事の方々は今まで慣れ親しんだ言葉を残したり、ファシリテーターを含む過去に学習した人の利便性を図るよりも、今後さまざまな分野でキネステティク・クラシックが取り入れられること、これから学習する人の理解が容易でより使いやすくなることを選んだのだと思います。
キネステティク・クラシックのパーソナルレベルの学習は、今後、介助のためだけのものではなくなります。
介助にも使える、人間の動きについての体験学習になります。
今までもそうではありましたが、今回の変更によって、それがより明確になりました。
自分の動きの理解という基礎の上にしか、誰かを介助するという動きは、積み上がらない。
自分の動き、自分のしていることが分からない人に、他の人を助けることが、できるでしょうか。
まず、自分の動きから。
1日の体験会は、それを改めて感じさせてくれる体験会でありました。
愛知県介護福祉士会の皆様、ご一緒した皆様、そして、中本里美ファシリテーター、貴重な時間を、ありがとうございました。