アメブロ「介助をする方も介助される方もhappyに✨ヘルパーさん・訪問看護師さん、お一人様介助の方の、キネステティク・クラシック」からの、一週間分の記事のまとめです。
こちらにも同じことを書いている今後の予定などは、省略してあります。
トイレやベッド脇の手すりは、引っ張るためのもの。…と、いうことは…?(6/5)
室内での動きの支えとして、手すりをつけるお宅が多いです。トイレに、廊下に、玄関に…一見便利そうな手すりですが、付ける前に、ちょっとだけ考えてみてください。
手すりは、引っ張るものです。
引っ張るものは、しっかりと固定されている必要がありますね。引っ張って取れてしまったら、手すりの役割を果たしません。
誰かのために、しっかり固定された手すり。他の人にも、同じように使えるでしょうか?
何かを引っ張って動くには、引っ張るのに最適な高さとか角度があります。それは、人によって少しずつ違うものです。
バリアフリーをうたったマンションに伺うことがあるのですが、「誰にでも使えるように」取り付けられた手すりを、快適に使えない人がけっこういらっしゃいます。「誰にでも合うように」付けられている高さや位置などが、フィットしない人が居るんです。
同じように、大柄なお父さんのために付けた手すりが、小柄なお母さんには高すぎて、力が入れられないことなども、よくあります。
同じ人が使っている場合でも、身体の状態が変わって、最適な手すりの高さや位置が、変わっていくことも、あったりします。
また、廊下を歩くのに役立った手すりが、車椅子を利用するようになると、邪魔になることもあります。
キネステティク・クラシックでは、手すりについてや、手すり以外の身体を支えるためのアイデアについて、体験します。
手すり以外にも選択肢を持つことが出来ると、動きの可能性が、広がりますよ。
介助のとき、できれば服はひっぱらないで欲しいのです。(6/3)
突然ですが。
転ぶときって、どういう時でしょう。
高齢者の人からよく聞く状況の1~3位は、
3位! 押していた歩行器とかシルバーカーが先に行っちゃった!
2位! スリッパを履いていたらひっかかった!
1位! ほんのちょっとの段差につまずいた!!・・・です。
上を読んでお分かりのとおり、室内で転んだ話が多いです(訪問先が外に出にくい方が多いから、というのもある)。
まず、スリッパは、履かないことをお勧めします。履くならかかとのある、脱げにくいものにしてください。
歩行器とかシルバーカーは、使わないわけにも行かないと思うので、使いながら、きちんと歩く練習もしてもらいます。
そして、ほんのちょっとの段差。
カーペットの角が少し浮いてるとか、ふすまの敷居が出てるとか、そんな段差です。
人は、大きい段差は、無意識に気をつけるんです。
気がつかない段差が、危ないです。
とある量販店でやってるのを見てから、つまずきやすい方には、段差の前後に、赤!とか、黒と黄色の縞々!!とかの、目立つテープを張ってもらっています。
無理矢理目立たせると注意を引くので、そこそこ効果はあるようです。
段差とも言えないような小さい段差、ご注意ください。
キネステティク・クラシック、機会があったら、体験してみてくださいね。