先日の、中本里美さんの排泄ケアの講座が、ものすごく良かったので、ブログにちゃんと書いておきます。
排泄ケアっていうと、看護や介護(や、幼児までの育児)に携わっている人はともかく、一般の人にとっては、他人事みたいな感じがするでしょう。
でも、そんなことないんですよー。
私の知人の同年代の女性は、とある病気で入院して、オムツ生活をしたことがあると教えてくれたことがあります(そして、現在人のオムツをかえる仕事に就いていますが、気持ちが分かってすごく助かってると言っていました)。
オムツじゃなくても、何かの拍子でちょこっと尿漏れしちゃったこと、一回もないという大人歴の長い女性は少ないのではないでしょうか。
排泄ケアも、介助と同じ、他人ごとではなく、自分ごとです。
トイレに行けなくなったら、紙オムツしか選択肢はないのでしょうか。
トイレが間に合わない排泄トラブル、リハパン以外に、選択肢はないのでしょうか。
尿漏れ対策、生理用ナプキンでいいのでしょうか。
利用者さんや患者さん絡みで介助者が困ってしまう、排泄に関するあんなことやこんなこと、実は、周りが作り出してるかもしれないって思ってみたことはありますか…?
そんなもろもろに関して、実践派の中本さんが、体験したことしか信じない!くらいの姿勢で体験と検証を繰り返して得たものを、二時間超、たくさん伝えてくれました(が、ご本人的にはまだまだ伝え足りなかったと思う)。
キネステは科学なので、中本さんの排泄ケアの講座もまた、人の身体とは?排泄とは?に関する、実践と検証に裏付けられた科学です。昔からこうだからとか、なんとなくとか、何かの組織の利益とかとは、遠く離れたところにあります。
繰り返しになりますが、介助と同じように、排泄のことも、誰か他人の問題ではなく、いつか自分も直面する問題です。たくさんの人に、知ってほしい。
これからパーソナルレベルでも、どうしてもこれだけは、ということは、動きの体験として取り入れたいと思いますし、身近な排泄の話+キネステの体験会なんかも、できたらいいなと思います。
参加されたみなさん、それぞれの立場で、排泄と身体の動きのことを、ケアを通してでも、誰かに話すのでも、ぜひ伝えていってくださいね。
中本さん、貴重な時間を頂いて、どうもありがとうございました。