以前担当した方の中に数名、タイトルのような方々がいらっしゃいまして。先日ひさびさにそういうお話に遭遇し、危険性より利便性をとられることがあるよねーと思って書いておくことにしました。
高齢になり、お一人であるくのは大変になった方。
室内で、タイヤのある補助具を使われることがあります(タイトルでは「手押し車と」総称しました)。使っているのは女性が多いのですが、男性もいらっしゃいます。シルバーカーみたいなのか、歩行器型のかが多いです。
で、それらの車が先に行ってしまって、引きずられて転倒するかたが、けっこういらっしゃいます。
更に、それで骨折した方も複数聞いたことがあります。
ブレーキがついてたらまだいいのかなと思うんですが、手押し車を使わないと歩行が難しいかたが、とっさのときにブレーキを握れるかどうかは、その方の状態によると思います。
歩行器は、立って歩いているように見えますが、それがないと歩くのが大変ということは、足だけで支えるのが大変で、重さを流すために手もつかっているよ、ということである場合が多いです。キネステティク・クラシックを学んだ方はお分かりだと思いますが、重さがかかっているということは、押しているということです。タイヤのついたものを押してうまくコントロールするというのは、割と難しい動作です。
ということで、室内で歩行補助具を使うときは、慎重に選ぶことをお勧めします。
選ぶ基準が分からない方は、ぜひキネステティク・クラシックを学んでみてください。歩行補助具を使うというのはどういうことか、すごーーーく明確に、良く分かると思います。