昨日の、身近な人を介助することになった時のヒント、続きです。
本日は、やること・・・っていうか、今やってる介助に付け加えたら良いんじゃないかということ、みたいな内容です。
これだけで介助がうまいことできるよというものではありませんので、ご了承ください。
なぜか今日も四つあります。
・やわらかいところをぎゅっとつかまない
・必要以上の大声を出したり目の前を横切るなど、驚かさない
・支えるときは、できるだけ骨っぽい固い部分を支える
・・・以上の三つは、不要な緊張を避けるためです。
介助するときは、持ちやすそうなので、腋の下(やわらかいところです)に腕を入れてがっちり固めたり、ズボンのゴムのところの後ろを握ってぐっと引き上げたり(やわらかいところ、かつ自分以外の人にあまり不躾に触れられたくないところに食い込みます)、やりたくなります(実際、誰かがそうしているのを目にする機会も多いと思います)。でも、それは、介助を受ける側としては、やられるとやわらかいところが緊張して動きにくくなるし、自分の動きの自由を奪われます。
できる範囲で、固いところを支えるような介助ができたらお互い辛さが減るかもしれません。
・身体を持ち上げるのではなく、自分が動くのと同じような動きを手伝う
・・・これは、昨日も書きました。
昨日書いた以外にも、自分で動いているかのような介助をするといい理由があります。先日、NKA理事のさあさんこと澤口先生に、施術で提供できるものについて、チャンスとメンテナンスというコメントを頂きました。自分で動いているかのような介助を受けると、さあさんが指摘された「チャンス」を、施術ではなく介助でも提供できる可能性があるのです。
この「チャンス」とは、動きに関する学習や気付きのチャンスです。私たちは教育制度の中で学習を言葉によって提供されることになれているのでぴんと来ないかもしれませんが、実は人が生まれてから死ぬまでに身に着けるいろいろなことは、言葉以外で学習していることの方が多いのです。よく、「子供は親の背中を見て育つ」といいますね。あれは、子供が親から学習することには、言葉以外から伝わるものがたくさんあるよ、ということを表現した例だと思います。
以上の四つが、今やっている介助に付け加えてみてはいかがでしょうかと提案することの多いキネステ的な介助のヒントです。実際には取り入れるには難しい場合もあると思いますが、知るだけでも役に立つことがある場合もあります。なんとなくでもお心にとめて置いていただければと思います。