昨日まで行っていたパーソナルレベルのコース(については下書きのままなので近々清書します)で、ユニット6の統合演習のとき、職場で腰痛の人が多くて…という話になりました。
腰痛の原因はいくつかあると思うのですが、昔腰痛だった経験上では、
・重い物を持ち上げること
・筋肉を緊張させて身体を使うこと
・身体に関する勘違い
の3つが大きいと思っています。
重い物を持ち上げるのは仕事だから仕方ないという人も居ると思いますが、前にブログで書いたドラム缶を運ぶ動画のように、重い物でも持ち上げないで動かす方法があります。
筋肉を緊張させて身体を使うというのは、例えば同じ姿勢をずっと続けようとすると筋肉は緊張し続けて疲れます。スマホをずっと見てると首が疲れますよね。あれは、視線を固定するために頭を固定するのがいかに大変かという良い例…っていうか悪い例?です。動物が静止を続けるのは、大変なんですよ。
身体に関する勘違いは、曲がらないとこで曲げるとか、もともとその角度は不自然だという所で落ち着くようになってしまってるとかの、困った癖です。立つとき足を自分からみてハの字にする癖のある女の人。それは、癖です。自然に立つと身体のデザイン上、そういう立ち方にはなりません。不自然に立っていると、どこかしら無理をしているので、いつか皺寄せが来ます。
腰痛とか膝痛とかの人の大部分に言いたいのですが、治療に行って良くなっても、それは一時的なものでしかありません。何故ならあなたを腰痛や膝痛にした、その癖を変えない限り、あなた自身が今後も腰痛や膝痛を作り出していくからです。でも、治療を受けるのは一瞬ですが、癖を変えるのは時間がかかります。誰かに治してもらうのは簡単ですが、自分で自分を変えようとし続けるのは、面倒くさいです。
キネステティク・クラシックのパーソナルレベルでは、持ち上げるってどういうことか、どうやったら持ち上げないでいいか、筋肉を緊張させるってどういうことか、身体のデザインに逆らわないで動くってどういう意味か、というようなことが全部入っています…っていうか、私は自分の腰痛をそういうことを学んで治した過去があるので、上記のことを全部意識的にパーソナルレベルに入れています。
けれど、上でも書いたように、頭で分かっても、今やってることを変えるのは、時間がかかるし、面倒くさいです…が、経験上断言しますが、どんな治療を受けても、休みをとっても、どんなに工夫した持ち上げ方をしても、持ち上げて、筋肉を緊張させて、身体への勘違いをしたまま身体を使っている限り、腰痛は、治りません。
腰痛を本気でなんとかしたい方は、今腰痛になっている、自分の癖を変えましょう。
以上、元坐骨神経痛のキネステティク・クラシック ファシリテーターからの一言でした。