お魚になった入浴介助(あなたの言葉はあなたを写す鏡、という話)

施設で入浴介助をしている方がキネステに来てくださって、何かの拍子に、入浴介助の話になりました。人手がなくて流れ作業のように入浴して終わると拭いて着替えてをしているけれど、お風呂から上げるときの様子が、まるで投網の漁みたいだ、と。

これはつまり、人が魚みたいと感じて、そう言語化したということですね。
その表現をしたご本人は気付いていませんでしたが、言葉って、ご本人が意識している以上に雄弁であることが時々あります。

魚と人間の一番大きな違いって、何でしょうね?
魚には、手足が無いです(※ごカツオ人間は除く)
お風呂から出るのを介助されている人が魚に見えるということは、手足が使えない状態に見えている、ということです。
でも、お風呂に入っている人は、手足を拘束されているわけではありません。手足を拘束されているわけでもない人が、手足を使える状態には見えないということは、何かの理由で自分で自分の手足を緊張させて、自由に使えない状態にしているということです。これ、キネステ用語で言うと、「跳ぶ」時の緊張状態です(「跳ぶ」については長くなるので略)。しかも、自分で跳ぶのではなく、誰かによって跳ばされています。跳ばされることは、身体の緊張を高めます(っていうか逆に、緊張しないと困るんです。これについても長くなるので略します。そのうち書けたら書きます)。
ということで、
「お風呂から上げるときの様子が、まるで投網の漁みたいだ」ということは、角度を変えて言えば、
「介助者が
 お風呂に入れている人に
 介助によって
 過度の緊張状態を与えている」
ということです。
こういう介助を日常受けていて、体が硬くならない人がいたら、その人はすごくすごい人だと思うんですが(これ、もうひとつ例を挙げようとしたら、例だけでえらく長くなったのであとで別に書きます)。

ってことで。
皆さん、無意識で言葉を選んで話していると思ってると思いますけど。
違うんですよ~。
ちゃんと、知らないうちに脳が判断して、状態にふさわしいと感じている言葉を使っていることが、あるんですよ~。
「こういう時はどうやって利用者さん(または患者さん)を動かしたら良いですか」
「トイレで脱衣のとき利用者さん(または患者さん)を、立たせておくにはどうしたらいいでしょう」
「ベッドの上に動かすんだったらこのほうが早いわよ」
あなたが日頃こう言っているようでしたら、あなたは相手に動いてもらおうとしているのではなく、相手を動かそうとしています。
相手の動きを介助してるんじゃなくて、自分が相手を運搬すると思っています。
怖いですねー。
でも、よくあるんですよー。

言葉は強力なので、言葉を効果的に使いたいなら、意識して使わないといけません。心理療法みたいなのでそういうことを言う流派???があると思いますが、他人をコントロールするのに使う前に、自分の言行を一致させることです。一致しないなら、何も言わないほうが良いという場合さえあります。
言行一致の有言実行か、不言実行。
人と関わる人は、自分が言行不一致の有言実行してないかどうか、時々確かめましょう。
なお、確かめる際には、使いやすくてわかりやすい動きの言葉が豊富なキネステを学んでおくと便利ですよ!!!
11月3日の午後にしっかり体験会がありますよ!!
自分を省みたら言行不一致だったことに驚いた方はぜひおいでください。

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写真は大戸屋の秋刀魚です。
ちょっと余談っぽいですが、言霊って言うのは、これを逆手にとって使う方法だと思っています。そう考えると自ずと言霊の正しい使い方ってどんななのかわかりますよね、っていうことは長くなるので書きません。聞きたい人がいたら言ってください。


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