先日、「腰痛対策・キネステ風」いうのを書いてしばらくして、ふと気付いたのですが、先日書いたのは根本的な腰痛対策ではありませんでした。いわゆる対症療法というやつですね。キネステの素晴らしい点は、もっとそもそも根本的な腰痛対策として優れていることなのですが、あの記事を読んだかたにはそれが伝わらないではないかと今更反省しております。
それでは、キネステの腰痛対策を一言で書きましょう。
キネステの腰痛対策とは、重さを持ち上げないことです。
何のこっちゃと思うかもしれませんが、例えば、何度か書いてる気もしますが、椅子に座っててずるずる滑って浅座りになったかたを深座りに直す場合。
よくある方法では、介助者が後ろから被介助者の両手を組ませてそれを持ち、前傾させておいて、一二の三で後ろにずるっと引きます。
キネステでは、それをしません。なぜなら相手の重さを引いてる時点で持っているのと同じだからです(この辺の理屈はまた改めて)。どうやるかというと、よく、骨盤の体操でお尻歩きをしますね。椅子の上で被介助者にあれをやってもらい、その動きを補助して後ろに行ってもらいます。一二の三でえいっとしません、引きずりません。
上の動きを両方やってみると分かるのですが、一二の三えい方式は、少なからず腰に負担がかかります。一日に何度も何人にもこれをやって、毎日仕事していたら、これだけでも腰痛になりかねない動きです。
一方、お尻で歩いてもらえば、介助者の腰には(自分が無理な姿勢をしていない限り)ほとんど負担はかかりません。オマケに、そのうち被介助者がお尻歩きを憶えてくれたら、できる人ならひとりで浅座りを直してくれるかもしれません。これは、一二の三えいっにはなかなか起こらない現象です。だって、一二の三えいっは、健康な人でもやるのは少し大変です。多分健康な人は無意識に、一回立ち上がるような感じでお尻を浮かせて、座り直しをしてると思います。
ということで、キネステ風ではなくて、キネステの腰痛対策は持ち上げないことですよ、と。
様々な持ち上げないについて試してみたいかたは、体験会にぜひおいで下さい。
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