「機能は形である」というのは、私の周りではキネステ以外でもしばしば聞く言葉です。今回はその話。
仰向けになっている人の骨盤を引いて体位を変えるというのをキネステだけでなくよくやるかと思うのですが、そのときどうやって引きますか。どうやってって、横向いてもらうんだから横に引いてるよー、という方は下記を試してみてください(そうでない方はここまで読んでいただいてすみません)できれば健康な人に試させてもらうのがお勧めです。
1 自分の骨盤の上のへりの前~横辺りに触ってみましょう(いわゆる腸骨稜というところです)。
カーブしてますね。後ろから前まで触ってみましょう。ずーっとカーブしてますね。太っててもやせててもカーブしてるはず。これを確認。
2 相手のかたの1と同じ場所を許可を取って触らせてもらいましょう。
カーブしてますね。床についてるあたりから前側の差し支えないところまで触らせてもらいましょう。太っててもやせててもカーブしてるはず。これも確認。
3 相手の方に横を向いてもらうべく、声をかけます。「○○さん、今から横を向いて行きますねー」とかなんとか。
そして、2で触れたカーブを後ろから前になぞるようにして、ちょっとだけ引きます。
え、横向いてもらうんだから横に引くんじゃ?という気持ちはしばらくおいといてください。大事なことなのでもう一度。
腸骨のカーブを後ろから手前になぞりながら、カーブに沿って少し引きます。(少しとかちょっととかどのくらいだよ!と言われそうですが、そういう星の下に生まれてるんで許してください)
やってみたかた、横に引くのと何か違いましたか?(違ってなかった方は教えてください、いっしょにやってみたいです)
骨盤のふちはカーブしています。イメージとしては、ハート型のような形。こんな感じ。
この立体的なハート型の斜めになってる辺に手を当てて、ハートの縦の中心軸に90度に引いて
横に転がそうとするのと、
必要な力が違ってきます(画像ではわかりにくいと思いますが、上の画像のように横に転がそうとすると、より持ち上げに近くなります)。
実際は骨盤はハートではないし、骨盤だけで動くわけではないのですが(上下だけ見ても足が生えているし胸郭が続いているしその他)、身体のデザインを意識して動きを見るのとそうでないのとでは、動きは違ってくる、ということです。
この話はまだまだ続きがありますが、じゅうぶん長くなっちゃったので、また今度。
画像微妙で申し訳ありません。身体でやってみたい方は、体験会にぜひどうぞ。