「私、自分に甘いんです」という知人がいらっしゃいまして、介助に携わるお仕事をしています。
食べたい物を食べて、行きたいとこに行って、なるべく自分の要求通りに生活してます、みたいなことを、甘いんですと表現してらっしゃる。
だがしかし。
お仕事の話をされるときに、
「…で、利用者さんを持ち上げて立たせたの」
「ベッドの上に頑張って引っ張り上げて」
「ベッドから車椅子に移すのが重くて」と。
甘くない。
全然自分に甘くないです。
上の言葉が出てくるということはですね、自分の身体に無理を強いて、相手の方を動かしてるということです。
なんなら力持ちの私偉いと思ってるかもしれません←対象は人ではありませんでしたが、私もそうだったんで。
それが出来てるうちは、良いですよ(本当はいろんな意味で全く良くないけど)。
いつか身体が耐えきれなくなったら、どこかしら壊しますよ。
呪いの予言のようですが、本当です。私もそうだったんで。
自分を大事にするために最初にやった方がいいことは、頭の要求を叶えてあげることでも、頭が命令した仕事をやり遂げる満足を味わうことでもありません。
身体の声を聴くことです…っていろんなセラピー系とかなんかでよく言われますが、キネステでは具体的に言いますよ。
自分の身体のキネステティク感覚を感じることと、それに基づいてなるべく無理をしないことです。
ちなみにキネステティク感覚とは、圧と緊張を感じる感覚です。無駄に力んでないか、頑張りすぎてないか、呼吸してるか、楽に動いているか、その他もろもろです。
人をえいやっと持ち上げといて、ご褒美にスイーツを買うのは自分に甘くありません。以上です。