このたび初めてスターフライヤーに乗りました。
正確に言うとANAを予約したらスターフライヤーとの共同運航だったので、自分から予約したのではなかったのですけれども、乗ってみてとても興味深い航空会社だなーと思いました。
機内誌によると、スターフライヤーは顧客満足度6年連続No.1なんだそうです。
機内誌掲載のNo.1の理由の分析では、リーズナブルな料金だけどシートがいいとか、エコノミーでもUSBやコンセントで充電できるとか、タリーズのコーヒーを出していてしかも
チョコがつくとか、他社と差別化するサービスが評価されているのでは、と書いてありました。
も
ちろんそれらの指摘されていたサービスは素晴らしいと思いましたし、充電もチョコも存分に利用させて頂いたのですが、実は私が一番驚いたのは、指摘されていなかったサービスでした。
それが何だったかというと、
「安全のためのご案内」の映像です。
今まで飛行機に乗った中で初めて、安全のご案内の映像を、最初から最後まで見てしまいました。しかも、凝視です。
映像は最初、これは安全のための映像ですとひとことも言わず、ジャズバンドの演奏から始まります。
乗客はドレスアップして観客としてシートに座り、キャビンアテンダントさんはマイクの前に立ち、注意事項を音楽を
バックにひとつひとつ挙げていきます。
この、注意事項を挙げるたびに、該当する乗客が小芝居をしてくれるのです。
お子さんへの酸素マスク装着には盛装した親子が、
赤ちゃんへの救命胴衣の装着にはドレスアップした赤ちゃんが、出てきます。
どんなことが説明されるのか、内容などどこの航空会社もほぼ同じなのでおおよそ分かってるはずなのに、どんな人が出てきてなにをやるのか気になって、最後までじーーーーっと見てしまい、最後にマイクの前のキャビンアテン
ダントさんにお願いされた安全のしおりのチェックも、目を皿のようにして熟読してしまいました…何か面白いことが書いてあるかと思って(
別に普通だった)。
こんな、無難に作っといても誰も文句を言わないだろう安全の映像を、見たくなるように力を入れて面白く作ってしまう。
しかも、本来この映像は、万一のためにきちんと見て理解しておいてもらうことが必要なもの。
チョコとかの細かいところもですけれど、こういう
基本的に大切なところをきちんと見て貰えるように工夫するというのは、とても好ましい姿勢だと思います。
共同運航で偶然乗ったのではありますが、今後機会があればぜひまたスターフライヤーに乗りたいなと思ったくらい、私にとってはよい良い意味で衝撃の安全映像でありました。
追加。
おっと、禁煙だったな。
演奏中に携帯が鳴ったんですね。携帯は電源をオフにするか、機内モードでお願いします。
機内での電波オフと演奏中の電源オフをかけてるうまい表現でした。