引き戸を閉めると、反動で隙間が開く人へ(キネステでからだの動きのPDCAサイクルを回そう)

軽めの引き戸、たとえば、ふすまとか、木製の扉とか。
ぴしゃっと閉めて、反動であいてしまう。・・・なんてことが、ないですかー。
私は、ありました。以前は、通った後の扉に、必ず隙間が合ったくらいです。
なんでそんなことを書くかと言うとですね、それって、動きの無駄なんですよ。
反動で開くほどの力で扉を閉めているのは、無駄な力を使っているからです。
本当に効率のよい閉め方をしていれば、扉は閉まって、しかも、反動であいたりしません。
そんな閉め方があるの?と思う方もいらっしゃるでしょう。
あるんですよ、これが。

私が何をきっかけにして扉の閉め方に気をつけるようになったかというと、エサレンマッサージのトレーニングでの体験からです。詳細は省きますが、ある体験から、扉を閉めるのにこんなに力は必要ない、ということに気付いたのです。
そこで思い出したのが、学生時代に習っていた、茶道での立ち居振る舞いでした。
茶道では、流派によって小さな違いはあるものの、扉を一回に加える力でぴしゃっと閉めたりしません。二回くらいに分けてコントロールされた小さな力を加え、静かに閉めます。
すごく些細な違いに見える、この二つの閉め方の違いは、結局は、自分の振る舞い=身体の使い方を、したいことにあわせて適切にコントロールしているかしていないか、という話なんです。
扉が反動で開くほどの力で閉めるのは、やりたいことと比べて、やっていることが「やりすぎ」です。
扉くらいならまだいいですが、これが「階段を駆け下りる」になると、はたから聞いていてドタドタうるさい上に、反動で身体に負担がかかります(ちなみに階段を駆け下りるのは、小さな墜落の連続です)。

ぶっちゃけ、若いうちは、パーンと扉を閉めようが、階段を墜落して駆け下りようが、いいんです。身体に、無駄な力が出せる筋肉や関節、無駄な力を出した結果を吸収できる強度がありますから。
でも、なにか身体にトラブルがあるとか、若くなくなってきて効率よく身体を使ったほうがいいようになったら、動きは必要に応じてコントロールできるほうが負担が少なくてすみます。
キネステティク・クラシックを学ぶようになって、自分がやっている動きに注意を向けて、やりたいことに適切かどうかを見て、必要があれば修正するということが、できるようになりました。
これ、ビジネスでよく取り上げられる、PDCAサイクル、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)のサイクルの、後ろ三つと同じです。
・・・あれ、ひとつ足りない。
そうなんです。
上に書いた方は、Planが足りないんですね。
でも、実は、このPlanは、一番上に書いてあります。
「キネステティク・クラシックを学ぶ」という部分が、Planだったんです。
自分の身体の構造や、本来の動き方や、現在ついている癖を知ることが、最後の改善に繋がる最初の一歩なんです。
それが無いと、なにをしたらいいか分かりません。

ということで、自分のからだのセルフコンサルテーション「からだのトリセツ」と、キネステティク・クラシック パーソナルレベルの第一歩である「キネステ体験会」をお勧めします。
このたび、日程がカレンダーになりました。カレンダーの「受付中」の文字が書いてある中からご希望の日時を選んで、こちらのページのメールフォームからお問い合わせください。


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