室内で転倒しないために、これだけは気をつけたほうが良いこと3つ

NHKテレビで、高齢者の転倒について、取り上げられたそうですね(正式な題名は不明)。
テレビでも言ってたらしいですが、今まで転んで大腿骨頚部を骨折した方に接していて痛感した、少なくともこれだけは気をつけたほうが良いことを書いておきます。

・スリッパ
・端がめくれるカーペット
・室内のふすまや引き戸などの仕切りの1センチ前後の段差

です。

まず、スリッパは、履いていたら即刻やめてもらっています。
つっかけて履く、かかとがカパカパしている履物は、危険物です。外履きでもサンダルはお勧めしないんですが、躓きやすいものが多い室内は尚更です。
かかとがあって脱げない室内履きや、滑り止めの付いたもこもこ靴下に変えましょう。
 
次にカーペット。なんでそんなものにと思うかもしれませんが、端につまづく人は多いです。めくれない様にテープなどで止めるか、部屋の端まで敷き詰めてひっかからないようにした方が良いです。床を這ってる延長コードとかも同じです。床を這わない配線にするか、段差ができないように止めましょう。

三つ目が、室内のふすまや引き戸などの仕切りの1センチ前後の段差。
カーペットも同じですが、人って大きい段差は無意識のうちに気をつけてるんですよ。気に留めない程度の小さな段差が躓きやすいんです。クッション材のテープで引っかからないように段差を埋めるか、いっそのこと派手な色のマスキングテープとかで目立たせます。お店だとそういうところに黄色と黒や紅白の縞のガムテープを貼っているところもありますね。

ちなみに、意外と勘違いしている方がいるので、大腿骨の骨折しやすい部分を画像で貼っておきます(「トートラ 人体の構造と機能」2004,丸善 234pより)

この中の「大腿骨頚(NECK)」と書いてある部分が、折れやすいところです。
ここだけではなく、骨などが部分的に細くなっている部分を、人体で細くなっている首にたとえて「頚部」と呼びます。大腿骨頚部は、細くなっているのと、角度が付いている部分なので、折れやすいんですね。
ということで、とりあえず、身近な高齢の方がスリッパを履いていたら、なるべく早くやめてもらってくださいね。


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