高齢者の運動能力テストには出てこない「能力」(と、昨日の○の話と花鳥風月とウェルスダイナミクス)

この前体育の日がありましたね。
久々に昔と同じ10月10日でした。法律が三連休推奨になってから日付がころころ変わる祝日があって、昭和っ子にはついていけません。

・・・それはさておき。
体育の日近辺には、毎年、国民の運動能力テストの結果が発表されてますね。
子供の運動能力低下だの、働き盛りの男性の運動時間が短いだの、毎年言われますが、今年の目玉(って言い方も変ですが)は、これでした。20161010_081007
「高齢者の運動能力、伸びる」
高齢者の運動能力が、伸びていると。
しかも、若い頃に運動していたかどうかは関係なく、現在運動をしているかどうかが重要、と。
これから要支援を介護保険で面倒見る対象からはずすための策略でデータをそういうふうに読んだんじゃないのかとか疑ってしまいますが、素直に記事を読めば、まあめでたいことです。

高齢者のテストと項目は、握力、上体起こし、長座体前屈、開眼片足立ち、10メートル障害物歩行、6分間歩行の6つ。このうち、片足立ちと6分間歩行が特に延びていたそうです。
ここで、昨日の○○○○が出てきました。
「歩行するには、○○○○が必要」
答えは、片足立ちです。
キネステではいろんな動作を分解したりするのですが、歩行を分解すると、「片足立ち」が現れます。片足で立てないと、歩けません。当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、歩くとき片足立ちをしているということは、たいていの人が忘れています。
個人的には、運動能力の向上より前に、こっちの「自分が何をしているか分かる能力」の方が、加齢に伴って生活動作がうまくいかなくなったときには重要だと思っています。私がキネステをみんながやったらいいのにと思う理由は、そこです。やりたいことをやるには、少なくとも、現状と目的を知っていることと、その過程のやりかたを考えることの、三つが必要です。この中で一番無視されがちなのが、現状です。どんなことであれ、今自分がどうなってるか分かってないのに、やりたいことは決まっていて、やり方を探そうとする人が多いです。やりたいことは変わらないにしても、今自分がどこにいるかで、やり方は全然違ってくるはずなのに、なんで現状を先に考えないんでしょう(ちなみに余談ですが、私の中では、動きでこれをやるのがキネステ、服装でやるのが花鳥風月ファッション診断、ビジネスって言うか生き方全般でやるのがウェルスダイナミクスです。それらの関係者の皆様には、まずは現状を知るべきというのが分かってもらえるかと)。

って言っても分かりにくいと思うので、動きについて、自分の現状が分かって無い例を挙げます。
・・・が、長くなるので、記事を二つに分けますね。後半は、少々お待ちください。

 


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