身体のデザイン(機能は形)3・両膝を片側に倒す(エア介助)

また一石二鳥記事、今回は機能は形の続き、かつ、なんとなくエア介助の続き。

仰向けに寝て両膝を立て、片側に膝を倒す。横向きになってもらうときなんかにやることのある動きです。
この動きの補助をするとき、どうやってますかー。やったことない人、どうやってるっけ?という人は、またもやエア介助で想像してみましょう。

膝を立てて片側に倒すんですよね。
まず、両膝を立ましょう。
それから、倒したい側と反対の膝の外側に、手を当てましょうか。
で、膝を倒す。
・・・はい、ストップ。

いま膝を倒したとき、力をどの方向に加えましたでしょうか。
どの方向といわれても、という人は、実際に自分の膝に手を当てて、やってみましょう。

膝を片側に倒しましょうといわれると、普通は・・・っていうか大部分の人は、膝に対して90度に力を加えていることと思います。力を加えると、足自体の重さも手伝って、足は力を加えた反対側に倒れます。
では、その動きを、外から力を加えずに、やってみましょう。両膝を立てて、両足の膝をつけます。くっつけた膝を、片側に倒します。そのとき、

まずは、何も考えずに膝を倒してみてください。
次に、上でやった「誰かが膝を90度の方向で押している」時と同じように、膝を倒してみてください。

上の二つは、何か違いましたか?
では、実験をもうひとつ。
さっきくっつけていた両膝を、離してください。それで、上記の2パターンをやってみましょう。
膝と膝は離しておいて、何も考えずに膝を倒すのと、
膝と膝は離しておいて、倒す側とは逆側の膝を誰かが90度の方向に押している、という想像のもとで、膝を倒すのと。

今度は、何か違いましたか?

両膝をくっつけていたときは分かりにくかったかもしれませんが、膝を離して自然に倒すと、足は膝を90度に押す向きには倒れていかないことがわかります(多分)。具体的に言うと、膝の曲がり具合を保ったまま90度に倒れるのではなく、少し膝関節が伸びながら足の裏が床を押すような方向、90度≒真横ではなくて斜め下気味の方向に倒れていくことが分かります(多分←さっきから多分多分うるさいのは体の癖などによって、そうでない人もいる可能性があるからです)。足は、骨盤から二本くっついてまっすぐに生えているわけではなく、骨盤の真下に生えているわけでもなく、股関節が固定しているわけでもないので、自分で足を片側に倒したときには、90度真横に押す方向では倒れないのです。
ということは、90度真横に倒す介助は、介助される人にとっては、自分ではやろうとするとやりにくい動き、ということになるかと思います。
でも、自分でやりにくい動きであっても、介助は介助ですよね。相手が自力でできない動きであっても、手伝ったことで相手の体の動きを作ったことに変わりはありませんよね。今回は立ち上がりと違って、膝を倒すだけなら、相手の重さを持ちあげているとも言えないようですし。
・・・と、言っていいものかどうか。
その件については、また後日改めて考えてみたいと思います(またもや続く・・・)。

月島橋から晴海を望む

今日の月島橋から晴海を望む。さむい。めっちゃさむい。


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